身近な鳥の代表格であるカラス、実は2種類いるのをご存じでしたか?
ハシブトガラスとハシボソガラスです。
今回は、この2種類のカラスの特徴と見分け方を紹介します。
ハシブトガラス
![ハシブトガラス](https://piyokoto-torimi.com/wp-content/uploads/2023/01/jungle-crow.jpg)
もとは森林に生息していましたが、現在は都市にも適応し、街中、森林、海岸を住処にしています。ごみを漁るのはこちらのハシブトガラスであることが多いです。
何かと嫌われがちですが、雑食性で昆虫から木の実、生ごみ、動物の死骸、ネズミ、魚などなんでも食べる街の掃除屋でもあります。
ハシブトガラスの特徴
- 大きさ:ハシボソガラスより一回り大きい
- 生息地:全国の街中、森林、海岸(小笠原諸島を除く)
- 食べ物:昆虫、木の実、生ごみ、魚、ネズミ、小鳥の雛や卵、動物の死骸など
- 嘴:太い
- 額:出っ張っている
- 色:黒に紫や瑠璃色の光沢がある
- 移動:(主に)ホッピングで移動する
- 鳴き声:カアと澄んだ声で鳴く
では、次にハシボソガラスについて紹介します。
ハシボソガラス
![ハシボソガラス](https://piyokoto-torimi.com/wp-content/uploads/2023/01/carrion-crow.jpg)
ハシブトガラスが街中や森林など立体物のあるところに生息するのに対し、こちらは農耕地や田畑など開けた場所にいることが多いです。
昆虫や木の実などを歩いて採食していますが、魚や動物の死骸もたべます。芝生を捲って虫を探しているのはこちらのハシボソガラスです。悪さをしていると思う人もいるようですが、芝を枯らす虫も食べてくれるので芝にとってはありがたい存在でしょうね。
また、カラスの行動としてよく知られる「車でクルミを割る」行動をとるのもハシボソガラスです。カラスの頭の良さがよくわかります。
ハシボソガラスの特徴
- 大きさ:ハシブトガラスより一回り小さい
- 生息地:農耕地、田畑など開けたところ
- 食べ物:昆虫、木の実、生ごみ、魚、ネズミ、小鳥の雛や卵、動物の死骸など(ハシブトガラスと変わらない)
- 嘴:細い
- 額:角度がなめらか
- 色:黒。角度によって青や緑に見えることもある。羽の内部は白い
- 移動:(主に)ウォーキングで移動する
- 鳴き声:お辞儀をしながらガアと鳴く