キツツキといえば木をつつくことで有名ですね。今回はそんなキツツキの種類と生態についてご紹介します。
キツツキってどんな鳥?
キツツキという種類の鳥は、実は存在しません。キツツキはキツツキ科というグループで分類されている野鳥の総称です。
日本にいるキツツキの主な仲間にはコゲラ、アカゲラ、アオゲラ、クマゲラ、アリスイがいます。他にも地域によってヤマゲラなど様々な種類・亜種のキツツキがいます。
キツツキはなぜ木をつつく?
キツツキが木をつつく理由は3つあります。
- 餌となる虫を探すため
- 求愛・縄張り宣言のためのドラミング
- 営巣のための巣作り
一つ目の理由が、餌となる虫を探すためです。
樹皮を剝がしたり、穴を開けて木の中に潜んでいる虫を食べています。キツツキは長い舌を持っているので、穴を開けたあとはその長い舌を木の中に差し込み、虫を捕まえて食べます。
二つ目の理由が求愛・縄張り宣言のためのドラミングです。
枯れ木を素早く叩くことで大きな音を鳴らすことをドラミングといいます。
1秒間に20回という速さで叩くことができ、衝撃から脳を守る仕組みがキツツキに備わっているため、そのように高速で叩くことが可能だといわれています。
ほとんどの鳥は求愛・縄張り宣言をするときはさえずりなどの鳴き声を発しますが、キツツキはさえずらない代わりにこのドラミングを行います。
三つ目の理由は営巣のための巣作りです。
繁殖期になると子育てのために木に穴をあけ、その中で営巣します。
キツツキが営巣のために開けた樹洞は自力で穴を開けられない他の鳥や小動物などが営巣や塒(ねぐら)に利用することも多く、森の生態系に与える影響が大きいのです。