繁殖期のピークを過ぎた7月~8月になると、野鳥の姿を見かけることが少なくなってきます。
なぜ見かけなくなるのかというと、子育ても一段落して頻繁に動き回る必要がなくなるのと、日本の夏は鳥たちにとっても暑いので木陰や塒でじっと涼んでいるから、と言われています。また換羽期にあたるために活動的でなくなるという説もあります。
ですが、まったく見られないわけではありません。観察に適した場所や時間を知ることで、真夏でも野鳥の観察は可能です。
以下で真夏における野鳥の探し方を解説していきます。
夏でもバードウォッチングが楽しめるコツ① 場所
葉が茂って見つけにくい上に鳥が動かずじっとしているこの時期は、山地や森林で観察することが非常に難しくなります。
また、初夏までは草原などの開けた環境でさえずっている鳥もよく見かけますが、繁殖が一段落したこの時期では森林と同じように鳥の姿を見かけることが少なくなります。
では、どこで観察するのがいいのでしょうか。それは、水田や干潟などの水辺です。淡水の場所では主にヨシキリやカワセミ、サギ、ヨシゴイが生息しています。干潟では8月~10月頃にかけて渡りをするシギ・チドリ類(以下シギチと呼びます)を観察することができます。
夏の観察で山地や森林は難しいと先ほど書きましたが、渓流のある場所であればミソサザイやカワガラス、セキレイなどの渓流で暮らす鳥が見られます。また、水浴びに訪れる鳥たちの姿を見かけることもあるでしょう。
このように、水辺は夏の時期でも鳥がよく集まってくる、数少ないスポットなんです。
夏でもバードウォッチングが楽しめるコツ② 時間帯
野鳥が一番活動的になる時間帯は日の出~10時ごろまでです。それは夏でも同じなので、早起きして早朝に観察してみてください。昼間の時間帯よりも鳥が賑やかに活動していることでしょう。
干潟で観察するのであれば干潮の時間に行くのがおすすめです。潮が引いた砂浜で採餌している姿を見ることができます。事前に干潮の時間を調べておくといいでしょう。特に大潮の日は干潟になる面積も広いため、多くの鳥が集まってくる可能性があります。
まとめ
7月~9月頃までは鳥を見かける機会がぐっと減り、バードウォッチャーにとっては鳥恋しくなりがちな季節です。
ですが、ちょっとした知識を知るだけで鳥を見られる確率は上がるので、根気よく探していきましょう。
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