身近な野鳥

私たちの身近には、多くの野鳥が生活しています。

今回は、近場で出会える可能性が高い野鳥を紹介します。

なお、ここで紹介する鳥は地域によっては生息していない可能性があります。見たい鳥がいる場合はお住いの地域で見られるか事前に調べておくことをおすすめします。

身近な野鳥20種

1.シジュウカラ

シジュウカラ

カラ類と呼ばれる鳥の一種で、ヤマガラやコガラ、コゲラなどと一緒に行動する「混群」とよばれる群れを形成します。街中でも見かける機会が多く、電線や街路樹で見かけることがよくあります。

「ピーツピ」や「ジジジジ」など多彩な声を操ります。

2.ヤマガラ

ヤマガラ

オレンジ色をした鳥で、カラ類の一種です。秋頃には冬に備えて貯食をする姿を目にします。

「ニーニー」と濁ったような声で鳴くのが特徴です。

3.コガラ

コガラ

カラ類の一種で、混群を形成します。ベレー帽を被ったような見た目をしています。シジュウカラやヤマガラに比べて体は小さめです。

北海道にはコガラとそっくりな見た目の「ハシブトガラ」という鳥がいます。

4.ヒヨドリ

ヒヨドリ

「ヒーヨヒーヨ」「キー」などと高く鋭い声で鳴きます。一度は聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。街中にもいますが警戒心が強いため、近くで見る機会はあまり多くありません。

5.メジロ

メジロ

「ウグイス色」をしていますがウグイスではありません。目の周りが白いことからメジロ(目白)と呼ばれます。花の蜜など甘いものが好物で、桜や梅の花の蜜を吸っているところをよく見かけます。カラ類の混群と一緒に行動することもあります。

6.ハクセキレイ

ハクセキレイ

「チチン、チチン」と高い声で鳴きながら飛びます。都会でも見かける機会が多く、芝生やアスファルトの上を歩いている姿を見かけます。河川敷などの水辺によくいます。

7.ツバメ

ツバメ

民家の軒下や道の駅など人通りが多いところに巣を作る、お馴染みの鳥です。飛行能力が高く、飛びながら虫を捕えたり水面に口をつけて水を飲んだりします。夏に日本で繁殖し、冬は東南アジアに移動する渡り鳥です。

8.ウグイス

ウグイス

春によく聴く「ホーホケキョ」のさえずりで有名ですね。写真の通り、ウグイスはウグイス色をしていません。普段は藪の中に住んでいて開けたところにはめったに出てこないので見たことがある方は少ないと思います。春にしかいないと思われがちですが、一年中見られます。「ジャッジャッ」と鳴きます。北海道では夏鳥です。

9.カルガモ

カルガモ

小さな河川やお城の堀でも見られる身近なカモです。子育ての時期になると雛を連れて引っ越しをする姿がよくニュースになりますね。嘴は黒く、先端が黄色いのが特徴です。

10.カワセミ

カワセミ

野鳥界屈指の人気を誇る美しい小鳥です。意外に生息数は多く、魚がいる水辺であればちょっとした池などでも見かけることがあります。水に飛び込んで魚を捕る習性を持ちます。「チィ、チィ」と高い声で鳴きます。

11.アオサギ

アオサギ

国内のサギの中では最大の大きさです。

水辺でじっと佇んでいることが多く、「待ち型」の捕食が得意で、近くに寄ってきた魚を素早く捕えます。

木の上に集団で巣を作る「コロニー」を形成します。

12.ムクドリ

ムクドリ

農耕地や公園など人家が近い環境を好みます。芝生を歩いて虫を探します。繁殖時は雨戸の隙間など民家に巣を作ることがあります。近年はムクドリが引き起こす糞害や塒(就寝)入りをする前に一斉に鳴き声をあげることによる騒音が問題視されています。

13.シメ

シメ

太くて頑丈な嘴で硬い木の実を割って食べます。木の上でじっとしていることが多く、見つけるのは少し難しいかもしれません。繁殖の時期になると嘴が鉛色に変わります。

14.ツグミ

シメ

胸を反らした姿で佇む姿が印象的な鳥です。日本には冬鳥として渡来します。地面に降りて採食していることが多いです。

15.ジョウビタキ

ジョウビタキ

上の写真はオスのジョウビタキです。メスは地味な色をしています。

「カッカッ」という声を出すことからヒタキ(火焚き)と呼ばれるようになったそうです。「ヒッヒッ」と高い声で鳴きます。ぴょこんとお辞儀をしたり尾羽を小刻みに振る姿がかわいらしい鳥です。日本には冬鳥として渡ってきます。

16.カワラヒワ

カワラヒワ

群れで行動し、「キリリコロロ」と聞こえる声で鳴きます。主に植物の種子を食べています。羽に鮮やかな黄色の部分があり、飛ぶとよく目立ちます。

17.ホオジロ

ホオジロ

頬が白いことからホオジロ(頬白)と呼ばれます。農耕地や河川敷などの開けた環境を好みますが、森林にも生息します。「チチッチチッ」と鳴きます。

18.キジバト

キジバト

羽の模様がキジ(雉)に似ていることからこの名がつきました。羽は橙色がかった鱗模様で目は赤く、首に縞模様があります。「デデポッポー」と低い声で鳴きます。一年中見られますが、北海道では夏鳥です。

19.コゲラ

コゲラ

国内最小のキツツキです。カラ類と混群を作ることもあります。体は小さいですがちゃんと自分で木に穴を空けて巣を作ります。「ギーギー」と鳴きます。

20.アオジ

アオジ

「チッチッ」と鳴きます。草藪や木が生い茂ったところを好みます。地上で採食することが多いです。北海道では夏鳥です。