トップページで「双眼鏡の選び方」について解説しましたが、今回はその点を踏まえた上でバードウォッチングにおすすめの双眼鏡を紹介します。
まだ「双眼鏡の選び方」を見ていない方はそちらを先に見ることをおすすめします。
双眼鏡を選ぶときのポイント
下記のリストは双眼鏡を選ぶ際に検討したいポイントになります。
- 倍率
- 口径(明るさ)
- 大きさ・重さ
- 見かけ視界
- 防水性
- アイレリーフ
おすすめのメーカー
まずは、おすすめのメーカーを紹介します。
- Nikon(ニコン)
- Vixen(ビクセン)
- PENTAX(ペンタックス)
- OLYMPUS(オリンパス)
以上のメーカーが製造している双眼鏡は知名度が高く、口コミでも高評価をされていることが多いので安心感があります。迷ったら取り敢えず上記のメーカーの双眼鏡を選んでおくと大きな失敗をすることも少ないでしょう。
価格帯別おすすめの双眼鏡
初めてバードウォッチングをする方の中には「続けられるかわからないからとにかく安いものが欲しい!」と考える方も多いでしょう。
そんな人向けに、コスパがいい双眼鏡をピックアップしました。5,000円以内で購入できるものもあるのでぜひ検討してみてください。
5,000円以下の双眼鏡
♦Vixen(ビクセン) 双眼鏡 Coleman コールマン M8×21 ブラック 14573-7
重さが158gと軽量でコンパクトなのが特徴です。女性や子どもでも使いやすいサイズです。様々なカラーバリエーションがあります。口径が21mmとなっており、晴れた日の屋外であれば問題なく使用できる明るさです。初めて使用する方に最適です。
5,000円~10,000円の双眼鏡
♦PENTAX 双眼鏡 UCF R 8×21 高倍率8倍 62209
PENTAX製の双眼鏡です。軽量かつコンパクトであるため持ち運びに便利です。
上記Vixenとの違いは、高級プリズムであるBak4を使用しているところです。そのため、視界の歪みが少なくクリアに見えます。
ちなみに、プリズムはBK7 → Bak4 → SK15の順に高級なものとなります。価格を考えるとコスパの良い商品ですね。多少価格が高くなってもいいという方にはこちらの双眼鏡をおすすめします。
♦OLYMPUS Trip light 8×21 RC II
軽量で、小さく折りたたんだ状態で持ち運びができるので携帯性は抜群です。
左右それぞれの視度を調整できるので左右で視力が異なる方には嬉しい設計となっています。
♦Nikon 双眼鏡 アキュロンT02 8×21 ダハプリズム式 8倍21口径 ACULON ACT028X21
Nikonの双眼鏡です。他のメーカーに比べて価格は高めに設定されていますが、誰もが知っている信頼と安心のブランドです。Nikonの双眼鏡入門機という位置づけとなっているようです。
デザインがスタイリッシュなのも魅力です。また、カラーバリエーションが豊富にあるので、お好みの色を見つけてみてください。
♦OLYMPUS 10×21 DPCⅠ
コンパクトで重量が170gと軽いので、女性や子どもでも扱いやすいでしょう。レンズにUVプロテクションが施されていて、屋外で使用する場合も目に優しい設計となっています。
♦OLYMPUS 8×25 WPII
プリズムにBaK4を採用しているので視界の隅まではっきり見えます。また、アイレリーフが15mmあるので眼鏡を掛けている方におすすめです。防水性があるので雨が降っても安心です。
10,000円~20,000円の双眼鏡
♦Vixen 双眼鏡 アリーナスポーツM8×25 ホワイト 13542-4
高級プリズムのBaK4を使用しており、視界がはっきり見えます。
アイレリーフが16mmあるので、眼鏡を掛けている方も安心です。
見かけ視界が45.5°となっているので、視界はやや狭く感じるかもしれません。
♦PENTAX 双眼鏡 AD 8×25 WP
光の透過率を高め、フレアやゴーストを抑えるフルマルチコーティングが施されています。窒素ガスを封入することで温度差によるレンズ内部の曇りを防止する機能もあります。アイレリーフが20mm以上ととても長いので眼鏡の方も安心して使用できます。防水機能もありと、コスパに優れた商品です。
♦Nikon ニコン 双眼鏡 PROSTAFF P7 8×30
口径が30mmあるので視界が明るくクリアに見えます。見掛視界が62.6°と視界が広く、野鳥を探しやすいメリットがあります。アイレリーフは15.4mmとなっています。
窒素ガスを充填した防水・防曇性能があるほか、ロック機構付き視度調整リングがあるので勝手に視度が変わるのを防いでくれます。バードウォッチングに適した性能を有していますが、口径が大きい双眼鏡のデメリットとして重さが485 gと少々携帯性に欠けます。
♦Nikon 双眼鏡 スポーツスターEX 8×25D ダハプリズム式 8倍25口径 SPEX8X
コンパクトさと明るさを兼ね備えた双眼鏡です。防水性があるので急な雨にも対応できます。
同じシリーズで倍率が10倍の商品もありますので、10倍でお探しの方はそちらを選んでもいいでしょう。
20,000円~の双眼鏡
初心者でもいい双眼鏡が欲しい!という方やある程度慣れてきた中級者の方はこの価格帯まで予算を広げると格段に性能が良い双眼鏡を購入することができます。
♦Nikon 双眼鏡 モナークM7 8×30 ダハプリズム式 8倍30口径 MONARCH M7 8×30
見掛視界60.3°と視界が広いレンズで、視界の隅まで明るく鮮明に見えます。ロック機構付き視度調整リングを搭載しています。窒素ガスを充填した防水・防曇構造を持ち、雪山や水辺など、急激な温度・気圧の変化があるフィールドでも安心の設計です。見た目もNikonらしいシンプルでスタイリッシュなデザインとなっています。
8×30だけでなく、8×42や10×30、10×42と様々なバリエーションがあります。8×30でも明るめのレンズですが、もっと明るさが欲しい方は42mmの口径も検討してもいいかもしれません。
♦VIXEN 双眼鏡 APEX Ⅱ HR10x28WP 16522
口径が28mmと明るめのレンズですが、重量が330gで折りたたみも可能となっており、明るさとコンパクト性の両方を併せ持っています。
レンズにはハレーションを低減させるほか、解像度を高めて像の明るさをアップさせるコーティングがされています。また、不活性窒素ガス充填による防水性があります。さらに、外装には特殊ラバー加工を施し、アウトドアでのハードな使用にも耐えられるよう設計されています。
♦Vixen 双眼鏡 アトレックIIシリーズ アトレックIIHR8×32WP 14723-6
外装は強靭なラバーボディ採用でハードなアウトドア環境下でも安心です。防水設計もされていて、雨の日や水辺でも使用できます。アイレリーフは15mmとなっています。
また、別売のキャリングビノホルダーSを併用することで、カメラ三脚にも取付けることができます。手振れの防止になりますし、長時間持ち続けなくていいので楽に観察することができるようになります。
まとめ
上記は初心者の方向けに扱いやすい双眼鏡をご紹介しましたが、双眼鏡の世界はとても奥が深く、他にも様々な機能やスペックを持った双眼鏡が存在します。
高級メーカーであるライカやZZEIS、スワロフスキーなどの双眼鏡は今回の記事では省きましたが、ベテランになるとこれらのメーカーで購入される方も多く、価格に見合う高性能な双眼鏡を扱っているので知っておいて損はありません。
また、スマホに接続できるものや防振機能(手ぶれ補正)などの機能を持った双眼鏡も存在します。目的に合った双眼鏡を探してみてください。
PR