世の中にはバードウォッチングを扱った漫画というものが存在します。
漫画の中でバードウォッチングについての知識や楽しみ方について解説しているので、内容が頭に入りやすく勉強になります。
もちろん、娯楽としても楽しめます。
今回はバードウォッチングを扱った漫画についてご紹介します。
しあわせ鳥見んぐ
描きたいものがわからない……芸大生が出会った「身近な特別」
「しあわせ鳥見んぐ」では「描きたいものがわからない」と悩む芸大生の宮内すずがある日、バードウォッチングを趣味にしている時庭翼という大学生とひょんなことから出会います。
「鳥なんて見て何が楽しいのか」と思うすずですが、翼とともに”ある鳥”を見て感動したすずは「こんな綺麗な鳥、近くにいるなんて知らなかった」とバードウォッチングに興味を持ちます。
その後も翼に野鳥についての知識を教えてもらいながらバードウォッチングに夢中になっていきます。
バードウォッチングに関して全くの初心者だったすずが主人公のため、バードウォッチングの基本から触れているので野鳥についての知識がなくてもわかりやすい内容になっています。
また、登場人物のそれぞれの心情に焦点を当てていて、どのように悩みと折り合いをつけていくかという点も見所があり、人物間のストーリーも楽しめます。
現在は3巻まで販売されています。
著者が描く野鳥の絵も注目してほしいポイントです。自身もバードウォッチングを趣味にされているという著者の絵は、デフォルメ化されていてもきちんと鳥の特徴が出ていてクオリティの高さを感じられることでしょう。
特に単行本1巻の裏面に描かれているオオタカの繊細なスケッチはぜひ見てもらいたいポイントです。
現在、ニコニコ静画で数話のエピソードが無料で公開されています。
今日からはじめるばーどらいふ!
鳥にひとめ惚れ!生きがいを見いだせない主人公を変えた出会い
仕事に追われる平日と寝るだけの休日に生きがいを見出せず、虚しさを感じていたサラリーマンの鳥谷一歩がある日の朝、双眼鏡で”何か”を見ている女性と出会います。「よろしければ使いますか?」と双眼鏡を差し出す女性に言われて見てみると、そこにいたのはオスのジョウビタキでした。
ジョウビタキにひとめ惚れした主人公は、毎朝女性と一緒に同じ場所で観察するようになります。
冬野ことりと名乗った女性に教えてもらいながら様々な鳥を見ることになった主人公は、やがて本格的にバードウォッチングに興味を持つようになります。
二人のやり取りが漫画形式で進められる一方、双眼鏡の使い方や鳥の生息環境など一歩踏み込んだ詳しい内容は所々に挟められたテキストで説明されています。初心者向けの説明となっていて、わかりやすく解説されています。
二人のほっこりするやり取りとジョウビタキの可愛さが印象的な本です。
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